The gift of Kings, Amouage Perfume. / 世界で一番高価な香水、アムアージュ。

世界で一番高価な香水…

そんな呼び声の高いフレグランス。

《AMOUAGE (アムアージュ) 》

3mlのミニサイズだけど。

フランスなどの香水に比べるとそこまで歴史は古くないようです。


物語のはじまりは1983年。

石油王Sayyid Hamad bin Hamoud al bu Said(ハマド・ビン・ハムード・アル・ブサイディ殿下)は、
古くからアラブに伝わる香水技術を復興させるという夢を見ました。

その夢を実現するためにフランスから、
エルメスのカレーシュや、
ロシャスのマダムロシャスなどを手がけた伝説の調香師Guy Robert(ギー・ロベール)を
呼び寄せ、
はるか古代より黄金に値するものとして取り引きされてきた
貴重な香料フランキンセス(乳香)を主原料とした香水をつくりはじめました。

この乳香というのが非常に希少らしいです。

樹木は栽培して増やすことが困難で、自生地の特産品となり、
かつては同じ重さの金と取引されたこともあるようです。

現在も良質とされるものの商業的な生産は主にオマーンで行なわれているので、
ハマド殿下のココロにも刺さったのでは。


すこし調べてみると、乳香は古代よりいろいろな歴史に登場する由緒あるものらしく、
古代エジプトでは神に捧げるための神聖な香として用いられていたり
神に捧げるための香という点は古代のユダヤ人たちにも受け継がれていらり、
聖書にも東方の三博士がイエス・キリストに捧げた3つの贈り物の中に乳香の記述があったり。


しかも、昔は1日に30本しか作られていなかったり
原料が100%ナチュラルだったり。

なんだかたいそうな香水です。


こちらはそのなかでも 《 FATE(運命) 》 というシリーズ。

奇しくも1983年アムアージュ誕生の年にわたしも生まれました。

たいした偶然じゃないけど、それはそれでちょっとうれしい!


実際、すこしつけてみたのですが、今まで知らなかった濃厚な香り。

これがオリエンタルというものなのですね!

ちょっと興奮です。

しばらく時間がたつと、最初に感じたスパイシーでエキゾチックな雰囲気から
優しい香りになり、少し落ち着きます。

最初、わたしには少し重いかな、と思いましたが
だんだん自分の一部になっていくような感じ。


オードトワレではなく、パフュームならではの移り変わりですね。


香水といえばヨーロッパだと思っていましたが、
中東も然り。


先日書いたトム フォード氏のフレグランスもそうですが、
香りって奥深い。

いろいろな香りに出会い、自分なりの使い方
演出にトライしよーっと。


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